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読書感想:愛するということ エーリッヒ・フロム著 ②

・初めに

 前回の記事の続きです。

 前回は「愛するということ」の構成と人の商品化について書きました。

 読み返したら重い感じになっていました。

 しかし、今回は愛についてどう書かれているか、述べていきたいと思います。

 

 

・愛とは

 以下に本の内容を一部引用します。

 

 "愛に関していえば、重要なのは自分自身の愛に対する信念である。つまり、自分の愛は信頼に値するものであり、他者の中に愛を生むことができると信じることである。"

 

 という一文がありました。

 これは「愛」とは他人から好かれることや見返りを求めることではないということです。また愛とは相手を信じる私自身の信念であるということです。

 ここでいう信念とは理にかなった信念です。

 対比として根拠のない信念が挙げられています。

 根拠のない信念とは権力への服従であり、自分の意志が存在しません。

 対して理にかなった信念とは自身の思考や経験に基づいた確信であると述べられています。

 

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 私はこれを読んで意味がよくわかりませんでした。

 愛が自身の思考や経験に基づいた確信により他者の中に愛を生むと信じることとするとそれは一人の世界で自己完結するのではないかと思ったからです。

 

 本を読み進めると理にかなった信念について更なる説明がありました。

 また引用します。

 

 "理にかなった信念の根底にあるのは生産性である"

 

 また新しい言葉が出てきました。

 生産性、ここでいう生産性はまだ実現されていない可能性の発達を信じること、それに向かって努力することなのかなと思います。

 

 すなわち自分自身には実現されていない可能性を見出したり、そこに向かうことのできるという自身の経験や思考に基づいた確信があり、故に相手もその可能性を見出すだろうという希望が愛であるということです。

 

  難しいのは自身の信念には経験や思考に基づいた確信があるが相手に愛が生まれるという何の保証もないことです。

 

・愛を持つには

 愛とは何か、それは自身の経験や思考に基づいた確信から、相手が相手自身の可能性を見出すという希望です。

 すなわち愛を持つには自身で経験し、思考した確信を得ないといけません。

 聞くだけではダメなのです。経験しなくてはダメなのです。

 愛を経験するためには3つの要素が必要であると本の中では述べています。

 愛を経験するための3つの要素とは

 

 規律

 集中

 忍耐

 

 です。一つ一つ、本の中で言葉の定義が説明されているので書いていきます。

 

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 規律とは決まった時間に決まったことを行うという行為です。

 そんなことは毎日仕事に決まった時間に行っているから皆ができていると反論があるかもしれません。しかし、ここでいう規律とは外から強制されたものではなくて、規律が自身の意思表現となることだと言われています。つまり、自分で進んで行う習慣のことを規律というのです。つまり、何らかの個人的な楽しみがそこに存在するのです。

 

 集中力とは一人でいられる能力であるそうです。これは人と関わらないで家でゲームをしている状況というわけではありません。一人になり、更に何も考えず頭を空っぽにし自身の体に注意力を向けることであると述べられています。

 私はこれは瞑想に近いと考えています。

 

 上記二つは身に着けることが非常に難しいです。自分にはできない、どうゆう意味か理解できないと思うことがあります。しかし、そこで忍耐力が必要になると述べています。たまには規律を破ってしまうことがあるかもしれません。集中力が続かないことがあるかもしれません。しかし、そこで諦めて全て投げ出さないでその方向に向かおうとすることが忍耐力なのではないかと考えています。

 

・信念を持つには

 信念を持つには勇気がいると述べられています。

 また新しい言葉が出てきました。

 ここでいう勇気とはあえて危険を冒す能力、苦痛や失望を受け入れる力であるそうです。

 この次に述べられていた言葉が私に結構刺さりました。それは安全と安心が人生の第一条件だという人は信念を持てないということです。社会に対するありとあらゆる防衛システムを作り出し、閉じこもりたいという願望が少なからずあったからです。しかし、この言葉を反芻すると当たり前だと気が付きます。人と関わることを辞めたら愛は生じるはずもないのです。

 

・まとめ

 愛とは生まれ持って身についている能力ではなく、修練を積むことによって得られます。

 自分の中に愛を生むための信念を持つこと、その為に勇気をもって些細なことを一歩一歩諦めずに続けていきたいと思います。

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